伊坂幸太郎さんのおすすめランキング12選を作ったので見てほしい

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伊坂幸太郎さんの作品ってなんでこんなに面白いのだろうね。

初めて読んだ時も、いま読んだ時も変わらないくらい楽しめるし、ストーリー展開も華麗だし、キャラクターは良いし、会話劇楽しいし。

そこで伊坂さんの作品を全部読み返してみて、おすすめランキングなるものを作ってみた。

12作品なんて全然厳選してないじゃないか、と思うかもしれないが、私もそう思う。

頑張ってみたけれど、どれも面白すぎて厳選しきれなかったのだ。

仕方ないね。

※なお、このランキングは気分によって変動する可能性アリ( ˘ω˘ )

12位.『死神の精度』


その人物が死ぬ一週間前に派遣され、調査をしたのち、その人物の死が「可」か「見送り」を判断する死神・千葉を主軸とした短編集。

私の友人はこの作品で伊坂さんのファンになったという。

なかなかファンタジーな世界観であるが、違和感を感じさせる事なくスッと物語に入り込めてしまうのが伊坂作品の凄さである。

「死」について考えさせられるお話なのに「重さ」はほとんど感じられず、それどころかユーモアがあり爽快感まで味わえるってんだから最高だ。

短編集であるがちょっとした繋がりも楽しめるので、最初から順番に読むのがベスト。

今作を読んで伊坂ワールドに魅入られてしまったのなら、続編『死神の浮力』も続けてどうぞ。

11位.『オー!ファーザー』


一人の息子に対し四人もいる父親たちがおりなすエンタメ長篇。

まさにオー!ファーザーな展開でとにかく読んでいて楽しい。

相変わらず伏線回収うまいし、会話劇もいいし、ストーリー展開も気持ち良いし、やっぱり伊坂さんだなあ、という感じ。

私の好きな初期の頃の伊坂作品っぽいからなのか。どことなく陽気なギャングシリーズの四人組に似たようなモノを感じる。

四人の父親なんてありえない設定だけど、これも一つの家族の物語なのだね。

映画版も結構よかったなあ。

10位.『グラスホッパー』


地下鉄の線路や車道に突き飛ばしターゲットを殺害する『押し屋』。

ターゲットを自殺させるプロ『鯨』。

ナイフ使いの殺し屋『蝉』。

妻を殺した男に復讐するつもりが、『押し屋』に先を越されその男を殺されてしまった『鈴木』。

そんな殺し屋たち&鈴木が繰り広げる最高のエンターテイメント作品である。

『鯨』『蝉』『鈴木』の視点がコロコロ変わりなが進むので、最初は読みにくいと思われるかもしれないが大丈夫。そんなのどうでもよくなるくらい面白いから。

別々に進んでいた物語がだんだん繋がりを見せていき……という伊坂さんお得意の手法が思いっきり楽しめるのだ。

殺し屋たちの戦い、というと残酷なように思えるが(確かに死人は出るが)、伊坂さんの作品はそれでも残酷さを感じさせることなくスラスラと読まされてしまう。

伊坂さんならではの「撒き散らされた伏線や謎が、終盤でキレイに回収されていく気持ち良さ」もぜひ味わっていただきたい。

サスペンスでありハードボイルドであり、エンターテイメント性抜群のアクション小説でもある。ジャンルわけしにくい、まさに伊坂さんらしい作品だ。

9位.『ゴールデンスランバー』


スリルに満ちたエンターテインメント小説の傑作。

首相殺しの犯人として濡れ衣を着せられた主人公・青柳雅春が逃げる。とにかく逃げる。

間違いなくやっていないのに、世間では自分が犯人として報道されている。一体なぜ。この事件に隠された陰謀とは。

伊坂さんの作品で一番「引き込まれた」んじゃないだろうか。とにかく「時間を忘れて一気読み」とはこういう事をいうんだ、と思った。

文庫で約700ページといえばまあまあの厚さなのに、それを感じさせないってやっぱり物語が面白すぎるんだよ。

うまく行き過ぎ?ご都合主義すぎる?リアリティがない?

それが良いんじゃないか。

8位.『チルドレン』


伊坂さんの作品には魅力的な人物がつきものだが、中でも「陣内」というキャラクターには特に惹かれてしまう。

実際に友達になったら絶対にめんどくさいだろうし、やかましいし、2人で一緒にいたらとても疲れるだろうけど、どうしても憎めないやつなのだ。

そして彼のやっている事、言っている事が、悲しいくらい心に突き刺さる時がある。本当にわけがわからない奴だ。

本書には、そんな陣内という人物が登場する5つのお話が収められている。

読めばほぼ間違いなく陣内のファンになってしまうと思うので、そのまま続編の『サブマリン』も続けて読んでしまおう。

7位.『フィッシュストーリー』


4つの物語が収められた中篇集。

もちろんどのお話も良いのだが、なにより『ポテチ』が好きである。伊坂さんの作品で一番泣いてしまった作品じゃないかな。

『ポテチ』は映画化もされていて、小説➡︎映画➡︎小説➡︎映画➡︎小説、って繰り返してしまったよ。

でも表題作もザ・伊坂幸太郎って感じで当然良いし、『サクリファィス』の黒澤もたまらないし、『動物園のエンジン』のあの展開も好きなんだよ。

結局ぜんぶ好きってわけだ。最高じゃん。

6位.『重力ピエロ』


爽快感に定評のある伊坂作品の中でも「重め」な内容。

もちろん文章は読みやすいし物語も最高に面白いんだけど、初めての伊坂作品としてはあまりオススメできないかな。

じゃあなんで今回オススメしているかって、そりゃ絶対に読んでほしいからである。

他の作品を読んで「伊坂さんは面白いなあ」と慣れてきた頃に読んでみてほしい。

連続して起こる放火事件と、現場近くに残されるスプレーで描かれたグラフィティーアート。

放火事件とグラフィティアートに一体なんの関連性があるのか?、と調査を開始する一組の兄弟を描く。

ミステリー小説として有名らしいが、これは、間違いなく、家族の物語。

5位.『オーデュボンの祈り』


伊坂幸太郎さんのデビュー作。

外から遮断された〈荻島〉という島が舞台。

この島がかなり独特で、登場人物も変わっていて、「未来が見えるカカシ」なんてものも登場する。

ある日そんなカカシが殺されてしまうのだが、〈未来が見えるはずのカカシがなぜ自分の死を予測できなかったのか〉というのがメインの謎になってくる。

ファンタジーでミステリーでエンターテイメント性も抜群だ。これが伊坂ワールドなのである。

あらゆる伏線が一気に収束していく気持ちよさ、「ふうううう!」と叫んでしまうような爽快感のある展開はデビュー作から変わりない。もうシンプルに「面白い物語だなあ」という感想である。

相変わらず登場人物たちの会話劇も面白いので、その点もがっつり注目して読んでみてほしい。

4位.『ラッシュライフ』


さすが伊坂さん!と思わず唸ってしまうような華麗なる群像劇。

「伊坂さんと言ったらこのパターンだよね」と友人と意気投合したときは嬉しかった。

それぞれ関係のないと思われるお話に伏線を散りばめさせ、中盤に少しずつ繋がってきて、終盤にグワー!っと物語が収束していく。

という小説はよくあるが、その中でも伊坂さんほど爽快感を与えてくれる作品はあまりない。

この手の構成を伊坂さんにやらせたら、そりゃもう敵なしなのである。

3位.『陽気なギャングが地球を回す』


嘘を見抜く名人、天才スリ師、演説の達人、正確な体内時計を持つ女性、という4人の強盗団が織り成す痛快エンターテイメント。

「人を傷付けない」ことをポリシーにしている彼らのチームワークは抜群で、今回もいつものように華麗に作戦を成功させた。と思った矢先、逃走中に「売上」を別の強盗団に横取りされてしまう!

はたして、その強盗団から売上を奪還できるのか?

まあ鮮やかで、テンポがよくて、スリリングで、とにかく読んでいて楽しい。私が思う「伊坂さんらしさ」が存分に詰まっている。

ストーリーも当然面白いのだが、今作は彼ら4人の会話劇がとにかく面白いのだ。

強盗団なんて物騒だし、確かにやっている事は悪い事だけど、彼らほど愉快であればそれもアリなんじゃないかと思えてくるから不思議である。

ありがたい事に今作には続編があり、2作目『陽気なギャングの日常と襲撃』、3作目『陽気なギャングは三つ数えろ』へと続く。思う存分彼らの活躍を楽しもう。

2位.『アヒルと鴨のコインロッカー』


基本的に伊坂作品はミステリー小説として読むつもりは全くなかったけれど、これにはさすがにヤラレタ。

引っ越したてのアパートで出会ったばかりの青年に「一緒に本屋を襲わないか」なんて言われて、なぜか本当に協力してしまった主人公。青年の狙いは1冊の広辞苑のようで……。

と、まるで意味のわからないあらすじとタイトル。が、その内容は想像をはるかに超える面白さだった。

他の伊坂作品を楽しめた方なら、まず読んでおいて間違いなしなのだ。

いわゆる「本格ミステリ」として読むものではないが、一つのエンタメ小説、伊坂小説としては文句なしにオススメしたい。

毎度のことながら、終盤で伏線が一気に回収されていく感じ、あれ最高だよね。

1位.『砂漠』


読んだタイミングが良かったのか、見事にツボに入ってしまった。

5人の大学生を中心とした、とある青春の物語。

「青春小説」というジャンルに属する作品の中でもトップクラスで好きな物語であり、もう何度読み返したかわからない。

私自身も楽しい大学生活を送ってきたつもりだが、彼らの「青春」を見ているとどうしても羨ましく思えてくる。彼らは眩しすぎだ。

数ある伊坂作品の中でも特に好きな〈名言〉が多い一品でもある。

学生の頃に読んだ時と、社会人になってからもう一度読んだ時ではだいぶ異なる感想を抱いた。読むたびに新しい想いが芽生える、というのも伊坂作品の魅力の一つだろう。

あれから数十年。

今でも読むたびに私は、彼らと共に大学生に戻ってしまうのだ。

なんてことは、まるでない。

あとがき

他にも面白い作品がいくつかあるけど、今のところのトップ12はこんな感じ。正直、ほとんど差はないくらい好きな作品ばかり。

どれか一つでも気に入っていてだければ、きっと他の作品も楽しんでいただけると思うので、参考にしていただければ嬉しい。

こう見てみると、ほとんどが初期〜中盤の作品だねえ。

もちろん最近の作品もとても面白いけれど、どうしても初期の頃ならではの感動というか魅力ってあるじゃん。これはどうしようもないよね。

ああ、『週末のフール』を入れ忘れた。

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